インドの南東に浮かぶ島国スリランカは、比較的治安が良く物価も安いので日本人にも人気の観光スポットです。
2500年以上の歴史を持ち島内にはたくさんの神秘的な遺跡が残されているだけでなく、アーユルヴェーダなど独自の文化が色濃く残り観光だけでなく様々な体験ができるのも魅力の一つ!
そんなスリランカのオススメ観光都市を紹介します。
スリランカの玄関口!コロンボ
首都であるコロンボはスリランカの中で1番の近代都市!
5つ星ホテルやおしゃれなレストラン、スパ・セイロンやシッダレーパ・スパなどの本場の老舗アーユルヴェーダが楽しめるので物価が安いスリランカでちょっと贅沢な旅を楽しみたい方にオススメのスポットです。
そんなコロンボのシンボルといえば、コロンボ駅の東に広がるペター地区にある最古のモスク、レッドモスクです。
コロニアル様式とイスラム建築が混ざり合ったスリランカの多様性を象徴する建物です。
そんなコロンボには街の中心部、ベル湖にはコロンボ最大級の仏教寺院、ガンガラーマ寺院もあります。
レッドモスクは西洋と中東やアラビア半島の影響を受けているのに対してこちらの寺院はスリランカの伝統的な建築様式と、タイや中国、インドの影響を受けた装飾が融合した独特な建築となっています。
コロンボでは様々な国の建築が楽しめるのでぜひ注目して見てください。
アーユルヴェーダ合宿の聖地!ニコンボ
コロンボ国際空港からタクシーで約20程度の場所に位置するニコンボは、滞在型アーユルヴェダプログラムが充実したホテルが多いことで有名なエリアです。
多くの施設が、数日間から数週間で一時的なリラックスだけでなく、医師による診断に基づいた個別の治療プログラム、専用のアーユルヴェーダ食、ヨガや瞑想など、本格的なプログラムを用いて体質改善やデトックスなど、より深いレベルでの心身のケアを行います。
そんな中でも特に日本人に人気が高いのがジェットウィング・アーユルヴェーダ・パビリオンズ (Jetwing Ayurveda Pavilions)です。
日本人宿泊客への対応にも力を入れており、日本語を話せるスタッフやドクターとの問診に同席できるサービスがあるため、言葉の心配なく、安心して滞在できる点も魅力の一つ!
また食事はベジタリアン色が提供されますが、色鮮やかでとっても美味しいと好評です。
天空の宮殿!シギリヤ
スリランカの最も有名で象徴的な観光都市といえば、唯一無二の景観が望めるシギリヤです。
ジャングルの中に突如として現れる高さ約200mの巨大な一枚岩こそかの有名なシギリヤロック!
世界遺産にも登録されているシギリヤロックは約1200段の階段を登り頂上に築かれた宮殿の遺跡までアクセスできます。
とっても気温が高いスリランカなので早朝に訪れ、頂上からの絶景をぜひ満喫して見てください!
ギリヤロックを登る途中(降りる途中の立ち寄りも可能)、岩山の中腹にあるスリル満点の螺旋階段を上ると、美しいフレスコ画「シギリヤ・レディ」が鑑賞できます。
このエリアは撮影禁止となっているので、ここを訪れた人のみ、拝見することができる貴重な遺産なのでぜひお見逃しなく!
5つの石窟寺院!ダンブッラ
シギリヤからほど近いダンブッラには2000年以上の歴史を持つ石窟寺院が残されています。
スリランカで最も保存状態の良い石窟寺院群として知られており、アヌラーダプラ時代からポロンナルワ時代にかけて、歴代の王たちが手を加えながら、現在の5つの石窟からなる壮大な寺院となったとされています。
世界遺産にも登録されているダンブッラの石窟寺院群は岩山の中腹に位置しているので、少しアクセスが大変ですが、そこまで登る道のりもまた魅力の一つです。
石窟寺院からは、周囲の広大なジャングルを見渡すことができるだけでなく、天気が良い日であれば遠くにはシギリヤロックの姿を望むこともできちゃいます。
ジャングルに忘れ去られた古都!ポロンナルワ
19世紀の遺跡発掘が始まで、長い間ジャングルの中に忘れ去られていたポロンナルワは、11世紀から13世紀にかけてシンハラ王朝の首都として繁栄した古都です。
ヒンドゥー教の影響も受けていることから、仏教王朝の遺跡でありながら、ヒンドゥー教の神々の像が見られるなど、多様な文化が融合したユニークなポロンナルワも遺跡群として世界遺産に登録されています。
広大な遺跡の中は、徒歩だけでなく自転車やタクシーで巡ることが可能です。
天気はいい日はサイクリングを楽しみながら遺跡巡りをすれば、まるでタイムスリップしたような不思議な体験ができるのでオススメです。
ちなみにスリランカの聖域では、敬意を表し、清浄を保つために靴と帽子を脱ぐのが伝統的な習慣となっているのでご注意ください!
アヌラーダプラ
アヌラーダプラはポロンナルワ以前のスリランカ最古の王朝が置かれた古都で、紀元前3世紀頃に仏教が伝来した聖地とされています。
広大な敷地に巨大な仏塔(ダーガバ)や菩提樹の聖地など、多くの仏教遺跡が点在し、今も多くの巡礼者が訪れます。
ポロンナルワ同様世界遺産に登録されているスリランカの古都アヌラーダプラの特徴は、至る所にゾウのレリーフが施されていることです。
ゾウは力、安定、知恵、そして繁栄の象徴とされており、スリランカの仏教においても聖なる生き物として崇められています。
スリランカを観光中、街で野生のゾウに遭遇することが多々ありますが、こうした理由からたとえゾウが人を襲ってもスリランカでは決して殺したりはしないそうです。
街で見かけるとついつい写真を撮るのに夢中になってしまいますが、くれぐれも安全確保に気をつけてスリランかので大自然を楽しんで見てください。
ヒンドゥー教の都市!トリンコマリー
スリランカの東海岸に位置するトリンコマリーは少数派のタミル人が多く住む地域となっており、彼らの宗教であるヒンドゥー教の聖地となっています。
その中心となっているのがコネスヴァラム寺院と呼ばれるシヴァ神を祀る寺院で、カラフルな装飾と巨大なシヴァ神の像が圧巻です。
またトリンコマリーには魔王ラーヴァナが剣を振り下ろして作ったという伝説のカンニヤ温泉があります。
ヒンドゥー教徒にとっては病を治す力があると信じられている聖なる水!日本の温泉のように浸かるのではなく、桶で湯をかけるスタイルです。
ヒンドゥー教の街としてだけでなく、トリンコマリーは手付かずの美しいビーチが広がり4〜10月がシーズンです。
スノーケリングを楽しんだり、シロナガスクジラやハシナガイルカの大きな群れに出会えることもあるとあって欧米の観光客を中心に人気の都市です。
スリランカの京都!キャンディー
スリランカ中部に位置するキャンディは、沿岸部がポルトガル、オランダ、イギリスといったヨーロッパ列強の支配を受けている中、シンハラ王朝が最後まで独立を保った最後の拠点です。
現在は世界遺産にも登録されており、アヌラーダプラ、ポロンナルワ、シギリヤ、ダンブッラと合わせてスリランカの歴史の核心、「文化の三角地帯」と呼ばれています。
そんなキャンディの街はキャンディ湖を中心にぐるりと緑豊かな山々に囲まれてとてもリラックスした雰囲気が魅力です。
街の至る所にはイギリス植民地時代の名残が残る一方で、スリランカ仏教徒にとって最も神聖な場所であり仏陀の犬歯が祀られているとされている仏歯寺など見どころ満載!
またキャンディで毎晩、太鼓のリズムに合わせてアクロバティックな動きを繰り広げる伝統舞踊は必見です。
リトルイングランド!ヌワラエリア
標高約1,800mに位置するヌワラエリアはイギリス植民地時代の面影が強く残り、「リトル・イングランド」とも呼ばれる避暑地です。
街中にはイギリスらしい煉瓦造りの家が立ち並び、広いお庭は色とりどりの花で彩られたイングリッシュガーデンが広がるスリランカにいながらイギリス旅行が楽しめるユニークな場所です。
そんなヌワラエリアでは「紅茶のシャンパン」と称されるデリケートで爽やかな香りが楽しめるセイロンの紅茶が生産されます。
ペドロ茶園、ダムロ・ラブーケリー紅茶センター、ブルーフィールドティーなど、多くの工場で見学をしたり紅茶の試飲ができたりリーズナブルに紅茶が購入できたりするのでオススメです。
スリランカ屈指の映えスポット!エッラ
ヌワラエリヤとキャンディを結ぶ鉄道のルート上にあるエッラ区間は「世界一美しい鉄道の旅」と呼ばれ、昨今インスタグラムなどで映えスポットとして注目され多くの観光客が訪れるようになりました。
茶畑の中をゆっくりと走る列車からは、広大な茶畑だけでなく山々、谷、そして小さな村々といったスリランカの絶景が窓いっぱいに広がります。
1番のハイライトであるナイン・アーチ・ブリッジは車窓からはもちろん、近隣のカフェなどから電車が通る姿をシャッターに収めようと多くの観光客が押し寄せる大人気スポットとなっています。
そんなエッラはハイキングスポットとしても大人気です。
特に往復約3時間程度で楽しめるリトル・アダムス・ピークの頂上から眺める日の出やサンセットは一生忘れられない思い出になると間違えなし!
多くの観光客がこの時間になると頂上を目指すので道に迷うこともないので安心です。
ミリッサ
トリンコマリーがオフシーズンの時にシーズンを迎えるミリッサは、スリランカ南海岸に位置するビーチスポットです。
ヤシの木が立ち並び、のんびりとした雰囲気が特徴でリラックスしたスリランカ旅行を楽しみたい方にオススメです。
また、ミリッサ周辺もシロナガスクジラをはじめ、マッコウクジラ、シャチ、そしてイルカの群れなど、様々な海洋生物に出会える可能性が高いスポット!
渡航の時期に合わせてトリンコマリーを訪れるかミリッサを訪れるか検討してみてください。
ミリッサから少し東に行った場所の海辺では、木製の棒の上に座った漁師さんが器用に釣りをするユニークな光景を見ることができます。
これは伝統的な漁法である「高足漁(スティルト・フィッシング)」と呼ばれスリランカらしい光景の一つでもあります。
スリランカ屈指のおしゃれスポット!ガル
ガルの魅力は17世紀にオランダによって作られた要塞に囲まれた植民地時代の面影を残す旧市街!
要塞に作られた小さなゲートをくぐればスリランカからヨーロッパへと瞬間移動したような不思議な体験ができちゃいます。
旧市街にはオランダ、ポルトガル、イギリスの植民地時代の面影を残す美しい建物が数多く残され、石畳の通りを歩けばまるでヨーロッパの古い街を散策している気分!
ブティックホテルやおしゃれなカフェ、レストラン、雑貨店などが古い建物をリノベーションして続々とオープンし、今では洗練された雰囲気を持つスリランカ屈指のおしゃれスポットとして知られています。
ウミガメの街!ヒッカドゥア
スリランカで最も有名なサーフィンスポットといえばヒッカドゥア!
ビーチ沿いには多くのサーフィンスクールがあり、ボードのレンタルも気軽にできるので、気軽にスリランカでサーフィン体験ができちゃいます。
初心者向けの穏やかな波だけでなく経験者向けの挑戦的な波まで、様々なレベルのサーファーが安心して楽しめるのも魅力です。
そんなヒッカドゥアはウミガメの聖地です。
ビーチの浅瀬には、人懐っこいウミガメがやってくることがあり、地元の方が海草を販売しているので運がよければ餌付けを体験ができちゃうことも?!
海でウミガメに出会えなくてもヒッカドゥアにはたくさんのウミガメ保護施設があり赤ちゃんのウミガメや保護された大きなウミガメと触れ合うこもできちゃいます。
まとめ
スリランカの日本人に人気の観光都市の紹介でした。多文化が共存し、手付かずの自然溢れるスリランカでは各都市によって様々な体験ができるのも魅力です。
目的に合わせてぜひスリランカ旅行を楽しんでみてください!
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