地中海の中心に位置するマルタは、美しい海、歴史的な建造物、そして温暖な気候が魅力の島国です。
マルタの公用語は実は英語で、ヨーロッパの中でも比較的物価が安いので近年日本からの渡航者も増え続けているおすすめの観光スポットです。
今回は、そんなマルタの中でも特におすすめの観光都市をご紹介します。
歴史が詰まった城塞都市!ヴァレッタ

世界遺産にも登録されている首都ヴァレッタは聖ヨハネ騎士団によって築かれたこの城塞都市!今尚その面影が残り、まるで時間が止まったかのような美しさを誇ります。

聖ヨハネ騎士団は地中海のキリスト教世界を守る防波堤としての役割を担い、特にオスマン帝国との激しい戦いを繰り広げたマルタの人々にとって英雄でありマルタ文化の中心となっています。
そんなマルタを知る上で欠かせない聖ヨハネ騎士団についてはマルタユーロコインに刻まれているだけでなく、ヴァレッタの街の至る所でその功績を感じることができます。
中でも騎士団長の宮殿や聖ヨハネ大聖堂付属美術館は観光客にも人気の観光スポットとなっています。
隠れた宝石!スリー・シティーズ

ヴァレッタのグランド・ハーバーを挟んで対岸にあるヴィットリオー、セングレア、コスピークアの3つの歴史的な城塞都市を合わせて通称スリー・シティーズです。
聖ヨハネ騎士団が最初に本拠地とした場所で、中世の街並みが残りつつ、より静かで落ち着いた雰囲気を楽しめます。

スリー・シティーズの魅力といえば、なんといっても細い路地や階段、美しい広場の散策です。
地元の日常を垣間見ることができ、ヴァレッタとはまた違った時間が過ごせるのでおすすめです。
スリー・シティーズは夕暮れ時に訪れるとヴァレッタのライトアップも対岸から見えてロマンチック!
セングレアのグランドハーバーに面した遊歩道沿いには、おしゃれなレストランやカフェが並び、美しい景色を眺めながら食事を楽しむことができます。
静寂の街!イムディーナ

マルタ島のほぼ中央に位置するイムディーナは、マルタ騎士団がヴァレッタに拠点を移すまで首都であったこの街で今も貴族の館が立ち並び、その重厚な雰囲気が特徴です。
車両の乗り入れが厳しく制限されているため、本当に静かで、石畳の路地に足音だけが響くその光景は、まさに「静寂の街」!

そんなイムディーナは1798年フランスのナポレオン・ボナパルトの突然のマルタ占領を短期間で終わらせた反乱の中心地としても有名です。
最終的にイギリス海軍がマルタの反乱を支援するために介入し、フランス軍は2年間の包囲戦の末に降伏しました。これにより、マルタはイギリスの保護領となり植民地となっていきます。
これがマルタで英語が話される由来でもあり、イムディーナはマルタの運命を決定づけた重要な場所にもなりました。
マルタ1番のダウンタウン!スリーマ

ヴァレッタから数分の船旅でアクセスできるスリーマはマルタ島屈指のダウンタウンです。
大型ショッピングモールザ・ポイント(The Point)をはじめ、海岸沿いやメインストリートには、ブランド店や地元のブティックそして土産物店などが軒を連ねています。

そんなスリーマの人気スポットといえば海岸沿いのプロムナード!
シーフードレストラン、イタリアン、アジア料理、そしてカジュアルなカフェなど、バラエティ豊かな飲食店がずらりと並んび、対岸のヴァレッタの景色を眺めながらの食事は格別です。
また昼には、絶景を楽しみながらのんびり散歩を楽しんだり、地元の人々に混じってジョギングするのもおすすめです。
ナイトライフの中心地!セントジュリアンズ

首都ヴァレッタの歴史的重厚さとは対照的に、現代的な魅力とエネルギーに満ち溢れたこの街は、マルタの「今」を感じさせるエリアとなっています。
特に若者や、昼も夜もアクティブに楽しみたい旅行者に絶大な人気を誇るスポットです。

セントジュリアンズの代名詞とも言えるのが、ペイスヴィル地区です。
マルタで最もエネルギッシュなナイトライフの中心地であり、数え切れないほどのバー、クラブ、ディスコ、カジノがひしめき合っています。
週末の夜はもちろん、平日でも深夜まで活気に満ち溢れ、音楽と光が溢れる通りは、まさに眠らない街!
世界中から集まる人々との交流も楽しめる、国際色豊かなエリアです。マルタでの夜を思いっきり楽しみたいなら、ペイスヴィルは外せません。
奇跡の教会が見守る!モスタ

マルタ島の中央部に位置するモスタ最大の観光スポットは世界で3番目に大きい無支持構造のドームを有するモスタ・ロチュンダ(聖マリア教会)です。
内部は青と金で彩られ、その壮大さはまさに圧巻!
上の窓付近にはこのドームをさらに間近で鑑賞できる通路が設置されており、ぐるりと一周することができるのでおすすめです。

そんなモスタ・ロチュンダの見どころはドームだけではありません!
第二次世界大戦中にドイツ軍の投下した爆弾がドームを突き破って教会内に落下したにもかかわらず、爆発せずに不発に終わったという奇跡的な逸話が残されており、その不発弾のレプリカが教会内に展示されています。
他にも戦時中のシェルターも残されており、こちらも見学できるよう解放されています。
絵画のような漁村!マルサシュロック

昔ながらのマルタの生活と、ゆったりとした時間が流れるマルサシュロックは、まさに「本物の地中海」を体感できる場所です。
マルサシュロックの港を訪れると、まず目に飛び込んでくるのが、青、赤、黄、緑など、鮮やかな色で塗られた「ルッツ」と呼ばれる伝統的な木造漁船の群れです。
これらの船は一部は観光用として乗船できますが、多くが現役の漁船として今も使われています。
ルッツの船首には、魔除けとして「オシリスの目」と呼ばれる一対の目が描かれているのが特徴です。
これは、古代フェニキア人から伝えられたと言われる伝統で、漁師たちを悪天候や不漁から守る願いが込められています

そんなマルサシュロック観光最大のハイライトといえば、なんといっても新鮮なシーフード!
その日の朝に水揚げされたばかりの「本日の魚(Catch of the Day)」をグリルやオーブンでシンプルに調理してもらうのがおすすめです。
もし都合が合えば日曜日の朝にぜひ訪れてみてください。
毎週日曜日の午前中に開催されるマーケットは、マルタで最も賑わう市場の一つです。
地中海の絶景!マルタの離島

マルタ島観光の人気アクティビティーといえば離島へのショートトリップです。
本島とは異なる、手つかずの自然と歴史、そして穏やかな時間が流れる魅力的な場所ばかりです。

離島巡りはマルタ本島のチルケイワ(Ċirkewwa)やマルファ(Marfa)の港からの定期ボートが頻繁に運航しています。
また、スリーマ(Sliema)やブジッバ(Bugibba)などから出発する日帰りクルーズツアーも多数あり、手軽に離島の魅力を満喫できるので旅のスタイルに合わせて選んでみてはいかがでしょうか。
コミノ島

マルタの離島巡り1番の人気スポットといえばコミノ島!世界中を魅了するブルーラグーンで有名な島です。
マルタ本島とゴゾ島の中間に位置するこの小さな島は、手つかずの自然が残り、透き通るようなターコイズブルーの海が広がるまさに楽園です。
近くにあるクリスタルラグーンはブルーラグーンほど知名度はありませんが、隠れたスノーケリングスポットとして知られており観光客も比較的少ないのでのんびりしたい方はこちらもぜひチェックしてみてください。
ゴゾ島

マルタで2番目に大きな島で、本島よりも緑豊かで、素朴な田園風景が広がり、昔ながらの生活様式が色濃く残るユニークなスポットです。
紀元前の巨石神殿から中世の城塞都市、そして透明度の高い美しい海まで、多様な魅力が凝縮された見どころ満載のゴゾ島は、島泊するのもおすすめです。
世界遺産にも登録されているジュガンティーヤ神殿の遺跡巡りや世界中のダイバーに人気のスポット、ブルー・ホールでの洞窟探検など喧騒を離れて、心ゆくまでリラックスしたい方におすすめです。
まとめ
地中海に浮かぶ真珠とも呼ばれ、世界中の人々を惹きつけやまない自然にも歴史にも恵まれたマルタ共和国は、小さいな島国ですが魅力溢れるおすすめの観光スポットです。
ぜひ次回のヨーロッパ旅行の参考にしてみてくださいね。


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