首都リスボンから日帰りで旅行できるシントラは街全体が世界遺産に登録されている人気の観光スポットです。
アフリカから移住してきたイスラム教のムーア人によってシントラ山脈の山間に築かれたユニークな街シントラは、「この世のエデン」とも称される美しさ!
そんなシントラの魅力を紹介します。
天空の城!ペーナ宮殿
シントラのシンボルといえば、山頂(標高528m)に立つカラフルなペーナ宮殿!
イスラム建築やゴシック建築、イングリッシュガーデンなど様々な建築様式で建てられたこのメルヘンな宮殿を建造したのは、ムーア人の時代に修道院として利用されていたものを後のスペイン王フェルナンド2世が宮殿として改築したものです。
ちなみに彼は日本人に人気のノンシュバンシュタイン城を建てたルートビッヒ2世の従兄弟にあたり、実際にドイツから建築家を呼び寄せているので少なからず影響を受けたのではないかと言われています。
見逃せない!国立シントラ宮殿
ペーナ城の麓の国立シントラ宮殿も必見です。
外観こそシンプルですが、中に入るとそのイメージは一変!とにかく絢爛豪華なこの宮殿は15〜19世紀にスペインの王家が実際に居住していた由緒正しいスポットです。
宮殿で最も大きな「白鳥の間」では、ぜひ天井を見上げてみてください。27羽の白鳥が様々なポーズで大歓迎!
要人の接待やパーティー会場として使用されていたこの場所は、九州のキリシタン大名により派遣された大正遺欧使節団が招かれた部屋としても有名です。
他にも「紋章の間」をはじめ宮殿内にはポルトガル伝統工芸のアズレージョと呼ばれる美しいタイルの装飾にもぜひ注目してみて下さい。
ペーナ城はチケット売り場から急な登り坂を10分程度登ります。
体力に自信のない方は往復3ユーロのシャトルバスが便利です。ご希望の際は、ペーナ城のチケット売り場で乗車券を購入する必要があるのでお忘れなく!
ポルトガル版万里の長城!ムーアの城跡
シントラ繁栄の始まりの象徴ともされるムーア城跡は、7〜8世紀のムーア人の侵入の際に建てられました。
この城跡からの眺望こそ、ムーア人が「この世のエデン」と称した絶景スポットです。
城跡へは全長4km、最大の高さ9mにも及ぶ立派な城壁の上を歩いて訪れます。
中国の万里の長城よりも気軽に楽しめる城壁ハイキングコースを楽しむ際は、動きやすい服装で訪れることお忘れなく!
迷路のようなシントラ旧市街
宮殿のすぐ脇に広がるシントラの旧市街は、石畳の細い路地が複雑に入り組む街歩きが楽しいスポットです。
お土産屋さんやレストランやカフェがづらりと並ぶこのエリアでは、ぜひ名産のクリームパイTravesserio da Piriquitaやチョコレートのカップでクイッと飲み干すチェリー酒なども楽しめます。
シントラ観光はとにかく坂が多いので、体力に自信のない方は馬車をうまく利用するのもおすすめです。
まとめ
リスボンとはまた違った魅力が詰まったシントラの紹介でした。
見所のつまったシントラは西洋だけでなくイスラム文化も楽しめるポルトガルでもユニークなスポット!
猛暑の続く夏には特に避暑地として国内でも大人気の観光地なので、宿泊を検討の方は早めの確保がおすすめです。
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