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首都ハノイからアクセスができるベトナムの秘境サパ(SaPa)は今大注目の観光スポットです。
ベトナムといえばバイク天国と呼ばれるほど、たくさんのバイクが道を爆走する雑多な風景をイメージする方も多いかと思います。
一方で今回紹介するサパは大自然で昔ながらの生活を営む複数の少数民族がお互いを尊重し合いながら暮らす人生を見つめ直したり、疲れた体をリセットしたりとまた違ったベトナム旅行を楽しみたい方にぜひおすすめしたいスポットです。
ベトナムのサパってどんな街?
ベトナムには約54の部族が暮らしてますが、その内6つの部族が暮らしているのがここサパです。
その中でも大半を占めるのがモン族とダオ族で、サパで暮らす少数民族の70パーセントを占めています。
- 黒っぽい藍染めに美しい刺繍が施されたとってもおしゃれな衣装を身にまとう黒モン族
- 旅行者に会えたらラッキーとされる最もカラフルで華やかな衣装を身にまとう花モン族
- 農業に従事し、レッドダオ風呂に入ることで有名なダオ族
- サンタクロースの帽子のような布を巻いているザオ族
などそれぞれの民族で異なる衣装にもサパ旅行ではぜひ注目してみてください。
そんなサパ旅行のメインアトラクションといえば、もちろん昔ながらの暮らしを営む部族の生活を見学できるトラッキング!
ぜひ動きやすい服装で訪れることを強くお勧めします。
サパで少数民族に出会えるスポット
週末のサパセンター
サパ観光の名物、民族衣装を身にまとった部族に出会える観光客にとって1番アクセス便利なスポットはBB Hotel SAPAの目の前にある広場、サパセンターです。
週末(特に金、土曜日)の夜は以外は子供たちも民族衣装に着替えて伝統舞踊を踊ったり、お友達とおしゃべりしていたりとサパならではの光景が広がります。
またおしゃれなハンドメイドの民芸品を販売しています。
彼らは英語はほとんど喋れませんがお土産を購入することで部族の人々と直接コミュニケーションが取れるのも魅力の一つです。
交渉次第ではショップよりも格安でショッピングができるので、ベトナム土産はサパで購入してみてはいかがでしょうか。
ただし平日はちらほら見かける程度なので、ここで部族の人々を見学したい方は週末にサパ旅行を計画するのがおすすめです。
銀の滝側のマーケット
9月〜10月の雨季になると迫力ある絶景が楽しめると人気の銀の滝は、この時期に訪れる方は外せない観光スポットです。
一方で雨季以外に訪れると水の量が少なくなるのでガッカリスポットと呼ばれることも…
でもこの銀の滝の麓には、毎日開かられる部族のマーケットがある事はあまり知られていません。
サパセンターは週末にしか民族衣装を着た部族はあまり見かけませんが、ここでは色々な部族の人々がそれぞれの民芸品を販売しており、サパセンターよりも品数が多いのでお勧めです。
部族の生活が垣間見れる村見学
アクセス便利なカットカット村
サパの中心街から最もアクセス便利な村といえば黒モン族のカットカット村です。
現在は貸衣装で写真が撮れたり、インスタ映えスポットが設置されてあったりと観光地化しているので口コミ評価は賛否両論ですが、実際に黒モン族の人々が住んでいる村であり見所も多いので個人的には大満足の村でした。
この村は村の入り口でチケットVND150000を購入して観光します。
村は一本道なのでSi橋を渡り滝を見学した後水車を目指して歩くと村の見所はほぼ見て回れます。
この水車の目の前を流れる川添いでは民族衣装を着て馬に乗り写真が撮れることで人気ですが週末は大混雑!
のんびりと観光したい方は平日に訪れるのがお勧めです。
田園風景を散策できるシンチャイ村
手作り感のある木で建てられた家と美しい田園風景が広がるシンチャイ村は、まるでタイムスリップしたかのような、のどかで穏やかな生活を送る黒モン族が暮らす小さな村です。
サパ中心地から6キロほどなのでローカルタクシーや現地ツアーで訪れることができます。
村を歩いていると洗濯物を干している村人や、家の隙間からこちらを覗き見しているシャイな村人に出会うことができますが、挨拶をするとほとんどの方が笑顔で手を振ってくれる心温まる村でした。
子供達が元気に走り回るラオチャイ村
こちらはモン族だけでなくザオ族、ザイ族も暮らしているランチャイ村です。
この村ではいくつかホームステイができる部族の家があるので特に欧米人の観光客に人気の村の一つです。
民族衣装を着ている人はあまり見かけませんが、たくさんの子供達が元気に走り回っていて、時には立派な刺繍のポーチやバックを売りに来ることもあります。
子供達と仲良くなれるので部族の子供達と触れ合いたい方にはおすすめの村です。
ベトナム屈指のサパ大自然をトラッキング
サパでのアクティビティーで欠かせないのがトラッキング!
しかし多くのトラッキングルートは私有地の田んぼを進んだりジャングルをかき分けて楽しむのでガイドを雇うのがおすすめです。
ガイドは民族衣装を着た人がサパセンターやホテルのロビーなどで待機しているので値段交渉をして雇うか、言葉が心配な方は英語も話せる現地ツアーを申し込むのがおすすめです。
気軽に楽しめるトレッキングルートはホアン・リエン国立公園の絶景愛の滝を目指す大人の足でだいたい1時間程度のコースです。
滝はもちろんこのコースの見所はジャングルを掻き分けながら進み、広場ではバッファローが豪快に水浴びしている様子を間近で見られる点が魅力です。
インドシナの屋根ファンシーパン山
サパ観光といえばココ、インドシナの最高峰ファンシーパン山は外せません。
標高3143mのファンシーパン山は富士山より約600mほど低い山ですが、何が凄いかというと頂上に立派なお寺が建てられているからです。
空気も薄く麓からトレッキングコースを歩いても最低4時間はかかるこの山頂にどのようにしてこんな立派なお寺を建てることができたのか想像できないほど素晴らしく、このお寺には約600段程の階段がある為参拝者はどれだけ苦労してここを訪れていたのかと思うと頭が下がります。
現在もファンシーパン山へはトレッキングコースで登ることが可能で、多くの観光客が日の出とともに山頂を目指します。
体力に自信のない方、安心してください。
2016年に山頂まで登ることができるロープーウェイが開通したのでとっても楽に訪れることができるようになりました。
このロープーウェイ乗り場まではサパ駅からムオンホア登山鉄道でアクセスできるので、この方法でファンシーパン山を訪れる方は現地ツアーを申し込まなくても個人で簡単に訪れることが可能です。
サパはマッサージが激安
サパはハノイなどの大都市に比べてマッサージがとってもリーズナブルな事で知られています。
安いところだと交渉次第でフットマッサージ90分1000円程度の場所もサパセンター近くにはたくさんあります。
ただしお安いお店はクーラーが効いてなかったり、団体旅行で大人数がどっと押し寄せ賑やかな雰囲気だったりするので、リラックスできる空間でのマッサージを希望する場合は外観がリッチな造りのSPAを選ぶのがおすすめです。
サパで評判なSPAといえばエデンセントラルマッサージ&スパです。
サパでしか体験できない赤ダオ族のレッドダオバスもあるので気になる方はぜひチェックして見てください。
サパのおすすめホテル
サパ少数民族宅にホームスティ
サパに滞在するなら最低1泊はホームステイを利用して見てはいかがでしょうか。
ホームステイと一言で言っても様々なタイプがあるので、今回はサパの田園風景が楽しめるちょっと贅沢なコテージに滞在できるおすすめのエコパームハウスを紹介します。
原始的なベトナムの山岳部族のコテージに宿泊できるエコパームハウスは自然と共存する部族の暮らしが体験でき、コテージの目の前には美しい田園地帯が広がり特にサンセットはとてもロマンチックな時間が過ごせます。
朝早くから農作業に従事する人々を見学したり、オーガニックの夕食を楽しんだりいつもとは違うベトナム旅行を体験したい方におすすめです。
リーズナブルな5つ星ホテル
物価の安いベトナムの中でもさらにリーズナブルなサパでは贅沢な5つ星ホテルに滞在するのもおすすめです。
中でも船の形を模して建てられたPao’s Sapa Leisure Hotelは1人1万円以下〜宿泊できるサパ屈指の人気ホテルです。
トレッキングなどアクティビティーの後はゆっくりと大きなバスタブでしっかりとリセットして旅の疲れが癒せるのもこのホテルの魅力です。
またこちらのホテルからサパセンターまでは、定期的に無料のシャトルバスのサービスもあるのでとても便利です。
サパはナイトライフも充実
山岳地帯にあるサパですが、サパセンターを中心にナイトライフはとても充実しています。
夜になると多くの店が競い合うかのようにライトアップし、歌やダンスで客引きをするアイスクリーム屋さんなど、ベトナムらしい夜の街が出現します。
朝早くから夜遅くまで楽しめるのがここサパの魅力!
ぜひベトナム旅行の際はサパへも足を伸ばして見てはいかがでしょうか。
サパへのアクセス方法
サパへのアクセスで1番便利なのは現地ツアーを利用する事です。
ホテルやトレッキングが全てセットになったものがあるので言語に自信がない方や、弾丸ツアーの方は効率よく回れるのでおすすめです。
少しでも費用を抑えたい方はハノイから電車やバスが運行しているのでそちらを予約するのもおすすめです。
サパに到着すると黒モン族の方が出迎えてくれるので、トレッキングを楽しみたい方はここで値段交渉をして予約してみてはいかがでしょうか。
個人的におすすめなのはハノイからサパへの高速バス、サパエキスプレス(1人約2500円〜)です。
フルフラットシートでカーテン付きの完全個室タイプです。観光客のみが利用し、2回のトイレ休憩があるので、とっても快適な移動手段です。
まとめ
ベトナムの少数民族に出会える絶景スポットのサパは、日頃の疲れを癒すのにピッタリなユニークな旅行先です。
少しアクセスは不便かもしれませんが、一生に一度は訪れたいベトナムの秘境サパは素敵な思い出となる事間違えなしです。
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